新車を購入した場合には、ディーラー名義のままの可能性が高い?
車を廃車にする際には、車検証の所有者名義の確認が非常に重要です。
特に、新車の場合で、ローンを組んでいた場合には、
ローンを支払い済みの場合であっても、
車検証の所有者名義がディーラーのままであることが多いからです。
廃車を考えている人の場合には、既にローンを支払っているはずなので
所有者はあなた自身であると思っている人も多いかもしれませんね。
私の親が実際にそう思っていましたし、代理で廃車手続きをした私自身も
所有者名義は私の親であると思っておりました。
しかし、車検証の所有者名義は車を購入した販売店、つまり、ディーラー
のままになっておりました。
所有者名義がディーラーのままの場合、廃車するためには、
あなた自身(本来の車の所有者)の名義に変更しなければなりません。
廃車に関する買取業者であれば、そのことについて、最初に案内してくれる
と思いますが、私が依頼した買取業者の場合には、最初に車検証の所有者が
ディーラー名義である可能性があるといった話が一切ありませんでした。
そのために、一度提出した書類が戻ってきて、手続きのやり直しに
なってしまいましたので、車検証の所有者名義がディーラーのままなのか、
あなた自身なのか、必ず確認するようにしてください。
もし、ディーラーのままの場合には、車を廃車にする場合に
必ずしなければならない手続きがありますので、
それについてもご紹介します。
車検証の名義がディーラーのままなら所有権解除をしてもらう必要がある
車検証の名義がディーラーのままの場合には、ディーラー側で所有権解除を
してもらう必要があります。
ディーラーのHPがあれば、「所有権解除」という項目のページがあるはずです。
車のメーカーや販売店によっては、対応が違うかもしれませんが、
私の親のケース(トヨタ車)についての事例をご紹介しておきますね。
最初に、残債調査が必要である
所有権解除に関する書類を手に入れるためには、
まず、残債調査というものが必要です。
残債調査というのは、ローンが残っていないかどうか調査してもらうことですね。
廃車にする車であれば、ローンは残っていない可能性が高いですが、
それを最初に調査してもらう必要があります。
私の場合には、残債調査照会依頼書というものをダウンロードして、
書類を親に記入してもらってから、残債調査照会依頼書、
免許証のコピー(印鑑証明書のコピーも可)、車検証のコピーを
FAXしました。
その際に、車検証のコピーが依頼した買取業者から送り返されてきた書類に
入っていた車検証関連のコピーとは違うものであったため、最初は困ったのですが、
長年付き合いのある自動車整備工場で修理の可能性を
見てもらってからの廃車手続きだったこともあり、
自動車整備工場の方には車検証のコピーがあったため、助かりました。
そういうわけで、廃車手続きをする際には、念のため車検証のコピーを
取得しておくことをおすすめします。
車検証のコピーも準備できたことで、残債に関する調査結果は、
FAXをした翌日に電話で回答してもらえました。
これで所有権解除の第一段階はクリアしました。
所有権解除の手続き
上記の手続きが済んだことでようやく所有権解除の手続きに入れました。
所有権解除の手続きには、承諾書というものをダウンロードしてから
親に記入してもらい、承諾書、印鑑証明書(発行3か月以内の原本)、
車検証のコピー、返送用のレターパックをレターパックで郵送する必要がありました。
私の場合には、それに加えて、親が転勤者であったこともあり、
ナンバープレートが購入時のままでもあり、
車検証の住所が購入時の住所のままであったため、
住民票・戸籍の附表というものも必要でした。
(法人の場合には、登記簿謄本などが必要のようですが、
詳しくは購入されたディーラー店に確認してください)
※住民票・戸籍の附表に関しては別記事で紹介する予定です
また、あなたが結婚されて、苗字が変わっている場合には、
戸籍謄本(戸籍抄本)が必要とのことです。
これだけの書類を準備してからレターパックで郵送する必要がありましたが、
ディーラー店の方が念のためFAXで確認してから郵送することを提案してくださり、
実際に、間違えて記入していた情報があったので、とても良い提案でした。
さすが、トヨタといった感じがしましたね。
郵送後、数日でディーラー側の譲渡証などが届きましたが、
私の親の場合には、現住所と新車を購入した際の住所(約30年前)が
異なるため、他県での対応だったので、少し時間がかかりましたが、
同県だったらすぐに郵送してもらえるのではないか、と思います。
中古車の名義がローン会社の場合
中古車の名義がローン会社の場合については、私自身は手続きの経験がありませんが、
廃車にする場合の名義変更手続きは、上記の新車の場合と同じような手続きではないか、
と思います。
中古車の場合は、ローンの支払いが終わっていない、つまり、残債がある場合も
あるかもしれませんね。
残債がある場合に、買取業者に廃車手続きを依頼しても、
引き受けてくれないことが多いようなので、
そのあたりについては、買取業者に相談することをおすすめします。
また、残債があるケースについては、別記事でご紹介する予定です。
まとめ
所有者名義がディーラーのままであるケースを中心に
廃車にする際に必要な手続きについて、
具体例を挙げながらご紹介させていただきました。
廃車にする場合には、必ず所有者名義をあなた自身(本来の車の所有者)に
変更する必要があり、これは買取業者にいろんな手続きを任せた場合にも
必ず必要です。
私の親のようなケースはあまりないかもしれませんが、
それでもいろんな書類を準備する必要がありますので、
廃車をする前に役所などで準備できる書類は準備しておくことをおすすめします。
その方がスムーズに廃車手続きができますからね。
今、廃車にする予定がなくても、
将来、あなたの愛車を廃車にしなければいけなくなった場合には、
以下のページを参考にしていただければ、わかりやすいはずです。
コメント